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舌足らずの声は、本気で拒絶はしていなかった。 彼は乳首を銜えたまま、ニンマリ笑った。 そしてもう片方の胸を揉みながら、激しく吸い出した。 「あっやっ、やんやんっ!」 ビクビクッと背中が動いてしまう。 胸を吸われる快感も、この時はじめて知った。 彼はザラザラした舌の表面と、ヌルヌルした裏面を使い、絶え間なく乳首を舐めた。 すると真っ赤に染まり、立ってしまう。 「ああっ…!」 「恥ずかしがることは何にもないよ。ココは男だって弄られるとたまらないんだから」 彼はそう言って、揉んでいた方の胸を今度は口で愛撫しはじめた。 そして唾液で濡れた胸の方は、手で愛撫する。 「ああっ、むっ胸も弄られると気持ちイイぃ」 わたしは思わず彼の頭を抱え込んだ。 そうして薄暗くなる頃、ようやく彼は解放してくれた。 ティッシュで胸やアソコを拭いて、タクシーを呼んでくれた。 別れ際、一万円札を10枚も渡してきた。 「あの…」 「また気持ちよくなりたかったら、おいで」 彼はわたしの耳元でそう言った。 わたしはぼんやりしながらタクシーに乗り込み家に帰った。 …その後、夜、ベッドで1人でいると、彼の愛撫を思い出してしまった。 「んっ…!」 自分の指で胸やアソコを弄っても、彼が与えてくれた快楽には程遠かった。 本当は忘れたかった。 あんな変態に、あんなことをされたのを…。 でも体は夜な夜な疼いた。 あの刺激が欲しくて欲しくてたまらなくなってしまった。 そうしてわたしは彼と出会ってから一ヵ月後に、再びあの場所へ足を踏み入れた。 アパートの部屋に行くと、彼はこう言った。 「待ってたよ。我慢できなくなったんだね? さあ、おいで」 腕を引っ張られ、わたしは彼の部屋に再び入った。 そして服を全て脱がされ…。 体の隅々を愛撫された。 ―そして付き合うようになるまで、時間はかからなかった。 一線を越えるのは、彼の部屋を3回訪れた時だった。 アソコに入れてほしくて彼に頼んだ。 そのサイズにはじめはビックリしたけれど、でも…入れてくれた。 一つになった時、わたしはやっぱりと思った。 やっぱりわたしは、この変態が好きなんだと。 痛みと快楽の中、気付いてしまったのだ。
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