共存できない気持ち

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 あくまで友人として振る舞った。そういう自覚だった。恋とは非常に不思議で、他人の事ならば的確に観察できるのに自分のこととなると客観視しづらくなる。バレていないと思っているのは自分だけだったりする。  今のマサもまさにその状態だった。アオイへの好意を寝言でつぶやいてしまっていたなんて、それこそ夢にも考えていない。  ただ、そこで突っ走らないで一旦冷静に思考できるのは、元々の性格がうまく作用した結果と言える。理由はともあれ、避けられている以上、強引に踏み込むわけにはいかないと考えた。  当然、避けられる理由がはっきり分からないことによる戸惑いはある。だが、ここで詰め寄ってもこじれるだけだと思った。だったら、しばらくこのまま観察してみるしかない。  それに、今の自分にはツイッターがある。そこに思いの丈を吐き出してしまえばいい。そしたら多少は楽になれる。 《避けられている。知らないうちに嫌われるようなことをしてしまったかな。前みたいに会話できなくて寂しい》 《置いてってもらった宿泊費、返すつもりだったけどその隙すらない。受け取ってもらえないならせめて割り勘でいいって伝えたいけど……。それすら許されない空気が漂ってる。》  休憩中、現実から目を逸らすような気持ちでそんなことをつぶやいた。
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