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「なるほど・・・僕はそれでいいけれど、みんなはどうかい?
特に、江草君は女の子だし・・・。」
松崎先輩が、ジョンブル野郎の様に紳士的に言った・・・。
「はあ・・・、あたしは・・・特に・・・大丈夫なのであります。」
何が大丈夫なのか、よく分からないけれど・・・何となく、あたしはそう答えていた。
「深雪先輩は大丈夫ですよ!
痴漢の方が逃げて行きますからぁ。」
つい・・・うっかり口に出した杉山のこめかみに、『F.v.エリック』ばりの『アイアン・クロー』を噛ませると、あたしは先輩に言った。
「押忍!先輩。
何故に今日は・・・皆様、やたらと乗り気なので・・・ありんすか?」
あたしが何気に聞くと、先輩ではなくて・・・水口が言った。
「何だ・・・江草は知らんかったのか?
『若宮 千歳』の『プラチナ・チケット』を賭けた世紀の一戦だぞ?」
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