禁じられた卍党

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「桑田、お前は九州だからいいかもしれないけれど、参ったな・・・。 甲斐、信濃は杉山君が抑えているし・・・相模は中立勢力が鬼の様に発生してるし・・・出て行けるところが、『三河』しかないというのに・・・。」   『駿河』、『遠江』を押さえて、さあこれからという・・・同じくS研の松崎先輩は渋い顔をした。 あたしは、桑田先輩と同じく、九州の『肥前』に本拠を置いているんだけれど・・・国の中は『中立勢力』が大発生していて・・・・。 つまり・・・『15戦力の城』2個、『10戦力の城』3個・・・すでに、『あたしはもう死んでいる。』状態だったので、どうでもいいと言えば、どうでもよかったりする・・・。   ちらりと、隣に座って『コーク』を飲んでいる橘先輩の方を見ると、『う~ん』と唸って、あたしの顔を見るなり、笑いながら言った。   「深雪ちゃん・・・俺・・・最近、何か深雪ちゃんを怒らせるような事でもしたかなあ・・・?」   いえ、というより・・・何もしてないのが・・・いやいや・・・あの・・・まあ、いいです。 あたしは、顔を赤らめながら首を左右に振った・・・。
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