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――十二月。街は復興前と同じイルミネーション一色に。
僕らはマイラから南西の【ガディア】に遠出していた。
「――さすが西の地方は安いわ。
あなた!ちょっと持ってて」
リザイラは僕にバッグを預けセールの店へ飛び込む。僕はいわば荷物持ちだ。
「あーあ。年末に荷物持ちでコキ使わされてよ」
「それが僕の宿命だからな」
「完全な主夫になったもんな父ちゃん」
ミシェルは呆れつつも僕の今の状況を理解し買い物に付き合ってくれる。
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