4人が本棚に入れています
本棚に追加
/926ページ
――芽衣が就寝したあと。友香はリビングに残り一人物思いに更けていた。
"エミリアを救ってほしいの"
(あたしに何ができる?あたしは、芽衣が思ってるようなヒーローじゃない)
頭を抱える。
二度目の高校一年生を平凡に過ごしていたはずが一人の少女によって狂わされる。
芽衣の事情は十分に伝わった。
だからこそ友香は悩む。
平凡な一年生を全うするか。
エミリアとやらで芽衣を救う為に戦うか。
何の戦いかは分からない。
「――心配性なお姉さんだな友香は」
階段から降りてきた充。執筆中にリビングに降りてくる事は珍しい。
腹が減れば勝手にカップ麺を食べているが……。
最初のコメントを投稿しよう!