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ジリリリリ!
目覚まし時計が鳴る。今日は日曜日だが 朝食の準備の為
友香は朝六時半に起床する。
慣れって怖い。
「……こいつ昨日からぐっすり寝てやがる」
クラブ疲れの芽衣は布団ですやすやと眠りについている。
起こさないようにそっと扉を閉める。
ここまでの気遣いができる高校生はいないだろう。
リビングに降り台所に立つ。
同時に充が降りてきた。
「――早いな友香。日曜日に」
「なんだかんだでそんな寝られなかったからな」
ここ最近の寝不足の原因はどう考えても芽衣しかいない。
以前よりは頭ごなしに叱る事はなくなったが、俄然夢物語が現実を帯びてこない。
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