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「芽衣ちゃん、その数人に俺は含まれているかな」
「充さんは戦える?武器は万年筆と原稿?」
「いや、光輝く剣だ」
ズコッ
まるでファンタジーな会話に友香は椅子からずっこけた。
「大丈夫か友香」
「スカートじゃなくてよかったね~」
あまりにも非科学的すぎて朝から夢を見ているのだろうかと錯覚する。
でもこれは今現在起きている現実――
「ランドマークタワー付近に大きな闘技場があるの」
芽衣の表情が曇る。いや、真剣な眼差しそのもの。友香と充は互いに顔を見合わす。
「闘技場?」
「猛牛か。昔デートで一度だけ行った事があるな。赤いハンカチに興奮するんだ牛は」
デートに選ぶ場所じゃねー……。充のズレた感覚に呆れていた。
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