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「友香。連れて行ってやれ。まずは竹下通りがいい」
「……土産期待してんだろ充」
ポップコーンを頼むぞ、と金を渡され友香は強制的に休日を原宿で過ごすハメとなった。
(よくよく考えりゃ最近買い物行ってないしな……。)
既に芽衣は部屋に戻り準備中だ。充も書斎へ戻り執筆活動に専念する。そんな日曜日。
(仕方ねーな……。あんま学校の奴らと遭遇したくねぇけど)
竹下通りでワイワイキャッキャしている図など想像もつかないだろう。七瀬友香は寡黙の秀才で通しているのだ。
(まさか女連れて買い物行く日が来るとはな)
部屋に戻ると芽衣は一人ファッションショーを開催していた。友香の私服やどこから調達してきたのかデニムのミニスカートにカーディガン。色とりどりのアクセサリーを付けまくっていた。
「お前はギャルかっ」
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