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自ら能力者と告げた朝日奈は淡々と関西弁を駆使して語り出す。
「あんたらよく屋上で昼飯食うてんやん。そん時にいっつもウチ"上"におんねんな」
「上?……ってまさか」
「上や上。昇れるスペースがあんねん。そこでサボったり日向ぼっこしてる訳や。で、たまたまあんたらの会話が耳に入ってきてな」
脅威の聴力を持つ朝日奈は芽衣が入学してきた時から目をつけていたらしい。
「気になって仕方なかったんやあんたらの関係が。だってあんたはダブり先輩で人を寄せつかないオーラが半端なかったし山田は山田でそんな七瀬ちゃんにお構い無しに寄って来るしな。これはなんや裏がありそうやでって思うて色々調べたんや」
「何を調べたんだよ」
「ドキドキだよ」
「……あんたら反応がまるっきし違くておもろいな」
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