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「あんまここ二人でおらん方がええで。ソッチと勘違いされたら困るやろ?」
ソッチ?と首を傾げる芽衣に対して友香は意味を理解する。ソッチに見られているのかと思うと身体中がゾワゾワとしてしまう。変な意味ではなく。
「明後日の生徒会選挙もちろん評入れるやろ?鳴海の奴めっちゃ組織票やん。毎年の事らしいけどな」
「興味ねーよ。生徒会の活動なんて」
二年目の生徒会選挙に全く興味を示さない友香。同時にチャイムも鳴り、教室へと戻る。
「さすが先輩やなぁ。去年の選挙どうなったん?」
「知らねぇって。いい加減先輩ネタやめろ」
グイグイ来る朝日奈に苛立ち友香は珍しく授業をサボる。
「待って友香~」
「……先輩の身ぐるみ剥がしたるで」
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