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屋上は閑散としており、誰もいない。
いつもの定位置に寝転がり空を見上げる。
グー。腹が鳴る。
「おじいちゃーん。戸棚のおやつ送って~」
>ほれ、おやつは300円分じゃぞ
空からおやつが降ってきた!
「そのシステム忘れてたな……。」
芽衣は空に向かい手を振りおかしセットを受け取る。何やら見慣れない菓子類だ。
「なんだよこのポッキーのパクりみてぇなやつ」
棒状のクッキー生地にチョコレートがかかった日本でお馴染みのアノお菓子にそっくりだ。
「ボッキー?」
「ポだ!ポ!!一文字違うだけでヒワイになるから恐ろしいな……。」
チョコ棒(友香的コンプライアンスな別名)を食べてみる。なぜか塩っ気があり不味い!
「なんで塩っ気があるんだよっ!チョコはどこいったチョコは!?」
微かにカカオの匂いがするはず……何度嗅いでも塩の匂いはしない。
「変わってんなエミリアの菓子は……食えたもんじゃねぇ」
「むー友香美食家さんみたいに辛口だねっ」
七瀬スマイルは出なかった。
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