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「あいつ……あたし達をつけてきてどうするつもりなんだ」
「芽衣、朝日奈さんより鳴海さんの方が気になってきちゃったよ。ね、友香。鳴海さんに接触しよ?」
こえー言い方だな、と改めて芽衣もグイグイ女だという事を思い知らされる。
棒状チョコの次に友香はポテトチップスのパチもん感が半端ない[ポテトチップル]を食べる。スライスしたジャガイモを揚げたものだ。
「これね芽衣いつも食べてたんだぁ。特にねチョコレート味が美味しいの。今日は品切れみたい」
なかなかチョコ味に辿り着けない友香は悪くないポテトチップルを食べる。
エミリアの菓子のクオリティは中の下レベルに値する。
「友香はサボっても学年トップなんだねスゴいよ」
「凄かねぇよ。ただあたしはそれ以外にあんまやる事ないからな」
芽衣は一言『嘘つき』と呟く。
一番好きなものは勉強じゃない、バスケットボールだ。
「学年トップになったってあの頃は戻って来ない……分かってる……ッ!」
教えてくれ。
あの頃に囚われない術を。
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