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「待て!七瀬、お前は優等生じゃないか。どうしてこんな騒ぎを」
「……あたしが学年トップだからそんな和らいだ態度で接してんのか」
いつしか学年トップに成り上がってしまった原因は大好きなバスケが出来なくなったから。
自分から望んだレールじゃない。
本当は勉強が嫌いだ。あたしはバスケが一番好きだった。
――宙に浮かび落下して痛みを感じた
あの日からあたしはバスケットボールから見放された。
情けねぇ。
頭と体は別物だ。
今ここで生徒会メンバー全員殴って停学や退学になってやろうか。
充と約束した"必ず高校は卒業"果たせなくてもいいのかもな。
「だめだよ友香!!なんの為に生きてるの!?」
芽衣の悲痛な叫びを聞いた鳴海は頭を抱える。
「ッ……!」
「鳴海さん!?」
「例の頭痛ですか!?」
生徒会メンバー達は鳴海を取り囲むように様子を見守る。
呆然と立ち尽くす先生等を横目に友香と芽衣は屋上へ駆け込む。
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