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数分後。先生や生徒会メンバーが屋上の扉を開ける。
そこは既にもぬけの殻だった。
「どうなってるんだ……確かに七瀬と山田はここにいるはず……。」
体育教師の鋭い推理が始まる。
クドクドクドクド……。
「いったいあの人達はどこへ……!?」
「マジック……?いやそんな非科学的な――」
生徒会メンバー達は困惑する中。
一人冷静を保っている生徒会長・鳴海晴樹は階段を降りる。
「鳴海さん!」
「今日はもう解散だ。選挙も近い、僕は七瀬達に構っている暇はない」
鳴海は校門前に移動し辺りを見渡す。
(屋上じゃないとするといったい奴らは……イリュージョンか……?)
「――鳴海晴樹かいちょ。けったいな顔して七っちとメイメイ探しとるんか」
金髪の悪魔。
鳴海達生徒会は彼女をそう呼んでいる。
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