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かくかくしかじかで説明を終える芽衣。
「そういう事ならゆっくりしていきなさい。ちょっとわしは隣のゲンさんの所へ行ってるぞ」
「いってらっしゃいおじいちゃん~」
謎のゲンさんちに出掛けてしまったじいさん。友香はすぐに日本へ帰ろうとするが――
「待って友香っ!広場に案内したいの」
「広場に行ってどうすんだよ」
「子供達にバスケ教えてほしいの。きっとみんな喜ぶよ。芽衣、ボール持って来たんだ」
ぽんっ!
マジックのように芽衣はバスケットボールを二つ掌から出す。
「通りで押し入れの中からなくなってると思ったらお前か」
「だめなら子供達は一生友香のスーパープレーを見る事なく死んじゃうかもしれないんだよ」
見る事なく。重々しく、ある意味脅しにも似た要求に友香は無視する事もできず。
「~っ行きゃいいんだろ行きゃ!」
「ナイスな心意気だよ友香♪」
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