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――そこは広場という名の廃墟だった。
「なんだよこれ……。」
地面にはヒビが入り閑散としていた。
これがスラム街の現状――
「メイお姉ちゃん!」
「メイ!そいつが救世主って奴か!?」
子供達が走ってこちらへやって来る。
ボロボロの身なりに友香は目を疑ってしまう。
「今西暦何年か分かってんのかよ……。」
「ね、みんな。芽衣バスケットボール持って来たの。一緒にやろ?」
手元のバスケットボールに子供達は興味津々だ。
「バスケットボール?何それ!」
「なんか重いぞ!」
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