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すぐに隣のクラスの朝日奈も合流という名の乱入する。
屋上へ続く階段付近でギロリと朝日奈を睨み付ける友香。
「あかんわメイメイ、近寄れへんわあの空気は」
「朝日奈さんもサボるの?」
「そや。一限目から三限目がいっちゃんつまらへんやろ?
単位さえ取れば卒業できるっちゅーねん。焦りすぎは油断の禁物やで?」
友香のあとを追いかける。既に横たわり空を眺めていた。
「友ちんアメちゃんいらへん?プロポリスキャンディいっちゃん効くで?味めっちゃ苦いけどな」
ポケットからキャンディを取り出し友香に手渡す。
「あたしはプロミュージシャンじゃねーよ」
「声優も愛用してるみたいやで。関係あらへんけど昨日テレビに出てたアイドル声優サンどこがイケメンやねん。鏡見た事あるんかいなアンタってな」
すかさず芽衣は『イケメンってイケてるメンマの略?』と聞いてくる。
「芽衣ちゃんおバカタレントになれるんちゃう?ウチの知り合いにテレビプロデューサーがおんねんけど」
「スカウトするなッ!」
晴れた青空に生えるくだらないやり取り。女子高的なノリに友香は益々不機嫌になる。
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