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意味深な朝日奈の呟きが気になるところだが、まずは鳴海に会わなければならない。昼休みに友香と芽衣は生徒会部室を訪問する。
「――またあなたですか七瀬さんに山田さん。」
上級生の古風なおさげ頭に眼鏡の女子生徒が扉をブロックする。
「鳴海居るんだろ?話があるんだよ」
「だめです。鳴海さんは忙しいのです、あなたみたいな不良と違って。」
「うるせぇな早く鳴海呼べっつってんだろ。こっちは朝から機嫌がわりぃんだよ」
中にいる生徒会メンバーは皆冷や汗を流し友香と目を合わそうとはしない。
ドスの効いた友香の脅しに顔面蒼白になる副会長の男子生徒も……。
「友香~それじゃホンモノのヤーさんだよ」
「ヤーはやめろ。
仕方ねーな、強行突破だ」
友香は眼鏡女子を振りほどこうとした、その瞬間――
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