4人が本棚に入れています
本棚に追加
/926ページ
「――七瀬。屋上で話をしよう、もう僕は逃げも隠れもしない」
部室奥のカーテンの向こうから鳴海は現れた。なぜかシャツがはだけているようにも見えるが……。
「鳴海さん!」
「君は少し黙ったらどうだ。」
眼鏡女子は俯いて黙ってしまう。会長の一言で従う宗教的な空間に友香は溜め息が出る。
鳴海と共に屋上へ。既に購買でパンを購入している友香は喉が渇いたのかパックのコーヒー牛乳を開ける。
「鳴海は弁当か。
さぞかし豪華弁当なんだろうな」
「僕は自炊している。親に弁当を作ってもらっていたのは中学までだ」
「そうなんだ~」
最初のコメントを投稿しよう!