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「――単刀直入に聞く。鳴海、あんたは能力者なのか?」
友香の問いに朝日奈も箸を置く。
「ああ。僕は朝日奈と同じ、幼い頃からある能力を使う事ができる。」
あっさりと能力者だとカミングアウトした鳴海に友香と芽衣は顔を見合わせる。
「そうか。なら話は早い。まずはどういう能力なのか教えてくれ」
「朝日奈が重力なら僕は物体を軽くする能力がある。昔工事現場の鉄骨が頭に落ちてきそうな事があったんだ」
淡々と自らの能力について語る鳴海。
「鉄骨どこへ行け、と願っていたら鉄骨は空に浮いた。僕は目を疑い周囲は僕を危ない奴……と判断した。それから僕はずっとこの能力と付き合ってきた。」
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