rumble 12 エミリア下見

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「へぇ。ここでバスケやったんか、友ちゃん足大丈夫かいな」 「そうか七瀬、お前は……。」 元バスケプレーヤーだという事は同じ中学だった朝日奈・鳴海は認知している。 広場には子供達が元気に走り回っていた。 スラム街に響く子供達の笑い声。 笑いを絶やさずに毎日を明るく過ごしている。 「……スラム街っちゅーからもっと閑散としてて覇気がないよーな連中がぎょうさん居るかと思ったわ」 「意外とね、芽衣たちは強いんだよ」 エミリアの状況を明確には把握していない鳴海は辺りを見渡す。空は晴れて屋台からは美味しそうな匂いが伝わる。 だが一点の違和感を察する。 「……あれがマテリアルタワーか」 エミリアの中心にそびえ立つ巨大な塔。その迫力に鳴海は喉を鳴らす。 まさに異国の地――
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