プロローグ 眩しいコートの光

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「……まずいな」 「七瀬、ですか?」 清川中学監督は一人で得点を出し続けている友香に釘を差す。 隣にいる女子マネージャーも危機感を募らせていた。 「皆が七瀬にパスを出しすぎている。 重圧とプレッシャーに押し潰されなければいいが」 「大丈夫ですウチのエースは七瀬だけではありません、 相内、野川、島袋もいますから」 監督の心配は杞憂に終わる。マネージャーはそう確信していた。 清川中学校はバスケの名門だ。 相手チームの南川も全国大会で何度も優勝を経験している強豪校。 どちらが勝利を手にしてもおかしくはない。 「……。」
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