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「友香!パス!」
「うん!」
グギッ――
友香はパスを受け取った瞬間
左足首に激痛が走った。
「ッ……!」
だがもうゲームセットは近い。
このままダンクを決めるしかない――
あたしは足首の痛みに耐えてゴールに向かって――
「いけ友香ーー!!」
「――あの馬鹿がッ!戻れ!戻れ七瀬―ー!!!」
監督の声は聞こえなかった。
あたしは羽が生えたかのように
軽やかに飛んだ――
グギッ
「――ッ!?」
ダンクする事もなく着地に失敗した
あたしは、ゴール下になだれ込む。
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