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「じゃあお前どうやってここにやって来たんだよ。さっき扉がどうとか言ってたけど」
まさか本当にタイムマシンやどこでもドア、はたまた通り抜けフープがあるというのか――
「あ、エミリアと繋がってる扉なら携帯してるよ。ポケットに入れてるんだぁ」
山田は水色の扉のようなミニチュアを掌に乗せる。
あたしは目を凝らす。
「ちっせ!扉を持ち歩くんじゃねー!!
もし誰かに見られたらどーす――」
「あ、ちょっと信じてるっ」
気付かずあたしは扉を誰かに見られないよう隠していた。
日本と異国の地に繋がっている扉なんて
説明しても信じてもらえないだろうに。
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