La Vie en Rose 9

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「飯作りに来てやったぞ、ドア開けろ。」 そんな会話をしたのは一人しかいない。 「浩也?」 「そうだよ。」 「ウソ。だって…。」 鍵をはずして扉を開けると確かに浩也が 立っていた。 「本当に来ちゃったんだ…。」 「呼んだの誰?」 「…あたし。」 「そうだろ? 不思議がることねー だろーに。」 「冗談に決まってるでしょ。パリと東京、 何キロ離れてると思ってるの。」 「一説には9,738キロ。」
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