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朝食はパンケーキ
「さっちゃん、お腹すいたぁ・・・」
学校の制服に着替え、リビングの椅子に腰かける真白。
「はいはい、もうすぐできるからね!ちょっと待ってて」
皐月は花柄のエプロンを身に着けキッチンで朝食を作っていた。
「いい匂いがする・・・」
ぐぅぅぅう・・・・。
真白のお腹の音が鳴り響く。
「はいはい、おまたせですよ」
皐月は真白専用のくまさんのお皿にパンケーキを3枚のせ可愛らしくフルーツや生クリームを飾ってテーブルに運ぶ。
「はい。今日は玲二にはないしょにしてあげるからいっぱい蜂蜜かけていいからね」
「ほんと?」
「えぇ、そのかわりあーんしてくれるとうれしいな?」
「うん。いいよ!さっちゃんもお腹すいてるもんねっ!」
真白は、パンケーキにたっぷりと蜂蜜をかけると一口サイズに切り分ける。
「さっちゃん、あーんして?」
真白は切り分けたパンケーキをフォークでさし皐月の口に近づけていく。
ぱくっ。
「おいしい?」
「うん、おいしい。真白があーんしてくれると格別においしい」
「ほら、真白も食べな?」
「うん」
作ったものをおいしそうに食べてくれる真白をみてもう少し料理の勉強をしてみようと思った皐月であった。
※補足※
「真白、こっち向いて」
「んぅ、なに?」
ぺろっ・・・。
真白の口の端についた生クリームを舐めとる皐月。
「ごちそうさま」
「・・・・・っ」
真白は、驚きと恥ずかしさのあまり口を金魚のようにパクパクさせ赤面し皐月に笑われたのは言うまでもない。
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