華という少女

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翌朝、巡回に来た看護師が冷たくなっている華に気付いた。 急いで華の両親が呼ばれ、病室に入ると、綺麗な死に顔の華を見て、両親は泣き崩れた。 病室の片付けで両親が荷物を(まと)めていると、ベッドサイドの引き出しから一通の手紙が出てきた。 それは生前、華が両親に宛てた手紙だった。 起きるのもやっとなのに、全力で手紙を書いてくれた華。 弱々しい文字に込められた強い気持ちだけで両親は胸が張り裂けそうだった。
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