ラノベでいいの?

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プロローグ

 タイムマシーンのスイッチが押される。  十八秒後にマシーンは作動し、一九八九年、平成元年へタイムスリップを始める。  液晶画面のカウンターが秒を刻みだした。  まずは18――  なぜ10から始めないかといえば、マシーンを操作する人間がとてもジンクスにこだわるからだ。  操縦者は数字占いに凝っており、18が暗示する人間の性格が自分と合致する部分があるのを知って、縁起を担いだのだ。  ちなみに18は強気な姿勢で人生を切り開く人で、強靭な精神を持ち、決断力に優れ、怖いもの知らず、結果的にチャンスや人脈を多く獲得する。  また家族をとても大切に想う人でもある。  17―― 16―― 15―― 14―― 13―― 12―― 11―― 液晶の画面でカウントされる数はどんどん減っていく。
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