第一章 出発

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 「え! ない!」  飛び上がるほど美樹は驚いた。  「そ、そんなバカな、マイケルだよ、ありえないでしょうが! 世界的な大スターなのに!」  「そ、それは、その三十年も経過するといろいろあるんです」  「なによ、マイケルになんかあったの?」  「ノーコメントです。未来のことを知りすぎてはいけません」  「あ~、またそれ~、じゃあさ、マイケルの世界ツァーってまだやってるの? ねえ、ねえ、それくらいはいいじゃん、おしえてよ!」  「ノーコメントです」  「ああ。もう、九官鳥みたいに! 秘密満載なんだから! 気になっちゃう!」
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