第二章 家族

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 (あれ? 病気なのかな?)  余計な詮索とわかっていながら、見れば日付は三日前だ。  で、訊いてみた。  「あの~」  「なに?」  「ゴミ箱に薬が入ってますけど、これ飲まなくていいんですか?」  するとかすかに堀越の背中がビクリ! と、震えたが、「ええ、思ったより早く鼻炎が治ってね、わたし花粉症だから」と、あきらかにごまかしてきた。  そんなはずはないのだ。美樹は花粉症など患ったことがない。
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