追憶と現実

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その後も女の子に告白されては付き合って…を繰り返していた 自分で言うのも何だがモテていた サッカー部のキャプテンも務め、生徒会にも所属していたので周りの注目を集めるには十分だったのかもしれない 中学の間雪野に男は出来なかった まだ俺の事好きだからだろ?と勝手に解釈しながら 3年間同じクラスになる事もなく、特別話す事もなかったので雪野と俺は時間を追うごとに疎遠な関係になり 俺達は別々の高校へ進学する 雪野は私立の女子校 俺は公立の進学校 目を合わす機会は、今までになく減った 半年に一度、駅ですれ違うくらいまでに それと同時に雪野に対する気持ちも次第に薄れていった
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