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朝目覚めると、僕は君の笑顔を思い浮かべる。
静かで明るい快適な気温に保たれた病室は
それはそれで味気ない。
僕はもう一度目を閉じて、君の笑顔を思い描く。
柔らかな髪、目じりの優しい皺、
子猫のような大きな目を細めて、楽しげに笑う君が
僕は一番好きだ。
その笑顔が見たくて、僕はよく君を笑わせたね。
こうしていても、ちゃんと僕は君の声も思い出せる。
最期に君に贈ろう。
僕の全ての日々と全ての感謝を込めて。
いつまでも、いつも僕は君と共にいるよ。
だからこんなに早い別れに謝ったりはしないし、
僕の事を忘れないでくれとも言わない。
ただ永遠に僕の愛を君に捧げよう。
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