君との日々

4/4
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
朝目覚めると、僕は君の笑顔を思い浮かべる。 静かで明るい快適な気温に保たれた病室は それはそれで味気ない。 僕はもう一度目を閉じて、君の笑顔を思い描く。 柔らかな髪、目じりの優しい皺、 子猫のような大きな目を細めて、楽しげに笑う君が 僕は一番好きだ。 その笑顔が見たくて、僕はよく君を笑わせたね。 こうしていても、ちゃんと僕は君の声も思い出せる。 最期に君に贈ろう。 僕の全ての日々と全ての感謝を込めて。 いつまでも、いつも僕は君と共にいるよ。 だからこんなに早い別れに謝ったりはしないし、 僕の事を忘れないでくれとも言わない。 ただ永遠に僕の愛を君に捧げよう。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!