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担任「本校が創設された年では、まだ校庭と呼ばれてるところが無く、教室等の建物以外の敷地全てが畑で課外授業と称し、稲作などを授業の一環として取り入れていたらしい…
俺がいたころはすでに普通科だったから分からんが…」
「はいはい。」
担任「・・・。で、朝登校するとまず、田畑の環境チェックが事前に割り振られていた当番がチェックするっていう感じだった。今で言うと、日直みたいなポジション。で、全員が登校すると点呼終わり次第田んぼで農作業授業が開始したそうだ。
で、午前農作業、午後座学っていう具合で農作業中心で成り立ってたっていう話だ。」
「マジで、どうでもいいww
ただの江戸時代とかの日本史以上にはっきり言って詰まんないww」
担任「・・・。で、その学問を取り入れて9年が経過して、3期卒業生が残したものがある。それが、この樹だ。今では、校舎の日陰として大いに役立っているこの大木は、約100年前に植えられたものだ。」
「・・・・」
担任「確かに、これは具体的に大々的な画期的な新たな試みとは違う。だが、おかげで100年経った今、それが大いに役に立ったというわけだ。
つまり、学問とかそれだけじゃなく、何気ない普通のモノも年数を重ねるとその価値あるだけのものになることもあるということだ。」
「・・・。な~に深イイ話気取ってんだww
別にふかかねぇよ、ちょっと感心しただけで鼻伸ばさないで。」
担任「なぁ、俺に対して辛辣すぎん?」
「ラフすぎるからだろww」
担任「・・・次行きます。」
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