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おじさまがいるホテルのロビーにたどり着いた。
花の銀座といったら、例えとしていかがなものかとは、思うが、オフィス街、ビル、ショッピング、グルメ全てが華やかだ。
とある銀座のはなれといった町並み。
ロビーには、感じの良いフロントのお姉さんが立っていた。
「いらっしゃいませ」
「あの、すみません
こちらのロビーに来るように言われてたのですが、連絡先を聞くのを忘れていまして申し訳ありません。」
「伺っております。私神田と申します。しばらくお待ち下さい。」
「早速だけど七階に案内するね。」神田さんと話していたおじさんがこちらに向かい歩き始めた。
「はい、すみません。」
佐竹さんという支配人が変わりに入らしてた。
あれ?おじさまは?いらっしゃらないのだろうか?
心の中で疑問になりつつ、挨拶をする。
「はじめまして、私、浜中と申します。」
佐竹支配人が豪快に笑いながらやってきた。
「浜中美里さんですね。今日は、見学に来て
くれたんだね。佐竹です。よろしく」
フロントを離れてエレベーターに向かう。
エレベーターに乗る瞬間おじさんをみかけた。そして視線が合う。
既に遅しで、七階に上がる。
エレベーターの中で、
「君、愛人じゃなさそうやな。」
どうみてもちゃうやろ?と心の中で突っ込みながら、
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