おおよそ１００文字漫談

悪の名のもとに GW編

我輩は悪の帝王である。

世間は前代未聞の連休に浮き足立っているようだ。

が、

それこそがチャンスなのである。

「者共よッ。浮き足立っている隙をつき、世界を征服するのだッ」
我輩は叫んだ。

「わかっております、帝王様。さしあたり、この参謀怪人アイキュー。経費にてハワイに出向き、経費にてバカンスを楽しむことで、浮き足立った連中を恐怖のどん底にッ」

「え？ ちょッ、え？ それって……？」

「「「さすがアイキュー様。戦闘員一同。経費にてお供させていただきますッ」」」

「え？ だから、ええッ？」

「ならばこの仏像怪人ニオーゾーは手薄になった日本のありとあらゆる観光名所を、経費にて巡る旅にッ」

「えええッ？ ……っつうか、おまえ、それは拝まれて終わりだから本当にやめとけッ」