十月 その1

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「僕は小笠原大翔(おがさわらひろと)」 「私は小笠原陽葵(おがさわらひまり)」 「「お兄ちゃんは?」」 純真無垢な疑うとか妬むとか黒い感情を知らない目が二対、俺を見つめてくる。 その視線に少々居たたまれないなくなりながらも、一応名を名乗る。 「大月拓也(おおつきたくや)です」 「僕、拓也お兄ちゃんって呼んでいい?」 「私もっ!」 「いいよ」 「「やったぁー!」」
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