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あ、そうだ。さっきの事を聞かなくちゃ。不意に思い出して、蓮の近くまで。向い合う形でソファに腰掛けた。
「なに?」
ちらっと向く視線。上目遣いが色っぽい…… どんなオーラ出してるの、この人っ。
「え、あ、あのね」
免疫力無さ過ぎて、しどろもどろに。
「さっきの、覚えてないってなあに?」
蓮の顔を見て、やっと聞くことができた。
なんだろう、この沈黙の時間――
短かったのか、長かったのか。よくわからない時間が過ぎて、蓮が立ち上がった。
なに――? 突然の出来事が頭の中を白くする。
蓮が・・・ 私に覆い被さって……る?
両腕を抑え込こまれてソファに倒れ込んた私と、見上げる先に蓮の顔。
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