ある日突然に

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 何回も通知を見てにまにましてたら、部屋の扉がノックされた。訪れたのは五歳位上のお兄さん。一番長く此処に住んでるって言ってた。  「間中さん、なあに?」 ルームシェアの二人め。間中浩斗(まなかひろと)さん。端正な顔立ちの素敵な人。実はちょっと、憧れてたりする。 「七海ちゃん、新しい人来たから」 「えっ。誰か入るんですか?」 聞いて無かった。現在四名か、確かにあと一部屋空いてはいるけど。 「茂木も帰って来たし、リビング集合で」 あれ? 空いてるの、私の隣の部屋だっけ。 「すぐ行きますね」  浩斗さんがドアを閉めて、急いで着替える。さっき仕事から帰って来たばかりだったから、スーツを脱いで、ルームウェアに。  とは言っても、ルームシェアは男性もいるから、長袖長ズボン揃いのラフなもの。一応、可愛いやつ。
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