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心を奪うのはその眼差しその声。名前を囁かれて、ベッドの上に倒れ込む。
いつの間にこんなに好きになってた? もうわからないや。合わさる唇が嬉しいって、ねぇ知らなかった。
「蓮……っ」
好きな人の指が肌をなぞる感覚を知らなかった。こんなにも敏感に痺れるなんて――
固く閉じた身体を貴方が開いていく。優しいキスが身体中に触れていく。
「まさか七海…… ange l?」
潤んだ目から涙が伝って、蓮が気が付いた。だって、夢ばっかり追い掛けて来たから……
「俺に… しがみついてて」
蓮の背に両手を回してしがみつく。はじめての感覚に身体が貫かれる。怖くて、だけど嬉しくて。
ん――っ……! 噛み締めた唇が痛い。吐息が溢れて止まらない。
蓮が大好き―― 一緒に夢を叶えたい。
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