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始まりは不意に
案内に従って、地図にあるビルへ向かう。着いた先は本当に普通のビル。
入団の手続きを終えて、指示された通りに上の階へと進む。
開かれた扉が見えて、足を踏み入れた。
「適当に座って」
フローリングの床に、直にお尻をつけて座り込む。
ちょっと見渡しただけでも、かなり人がいる。たぶん、三十人は超えてるんじゃないかな。
手に書類を持った男性が、色々と指示をしてる。
「皆さんは――」
入団の説明が始まった。話の途中に、前の人から回されるパンフレットと案内の説明書を手にする。
「次回からの講師を紹介します」
皆の目が説明書から上げられ、一斉にその声のする方へと向いた。
三坂敦也・・・ 本物だあ……
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