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どうすれば?
『前回までのあらすじ。春夏高校二年A組、松原智樹は、ひょんなことから七宝玉を集めることとなり、本日ついに六個目の七宝玉を‥‥‥』
「ちょ、待て待て待て待て~~~!!」
『ん?なんだ、この私が親切にもこれまでの経緯を説明しようという時に』
「いらないから!!ってか、必要ないだろ!?」
『いや、それは余りに不親切ではないか』
今、俺と話しているのは、自称神様。
「毎回その変なくだりはいいから‥‥‥ああっ!あと六分しかないじゃんか!」
『何をそんなに焦っているんだ?』
そりゃあ焦るでしょ。だって、この自称神様と話せる機会は、七宝玉を一個回収するごとに七分しかないんだから。
「とにかく教えてくれ。七宝玉が集まったらどうすればいいんだ?一度地面にばら撒いてから呪文を唱えるとかならその呪文を」
『六個集めたからと言って気が早いな。まあいい、教えてやろう。まず、お前はアホか?』
まただ。こいつは俺が質問すると必ずアホ呼ばわりする。
最初の内はカチンときたけれど、ここまでくるともう慣れてしまった。
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