現代ファンタジー？

これまでのいきさつ？

『お前はアホか？』
　…もう何度もイラっときているせいか、いい加減慣れてしまった。
　だから、かっちーん！とも、もう来ない。

『とかく人間というものは、自分の尺度でしか物事を考えない、愚かな生き物だ』
　それにしても毎回毎回、前置きが長い神様だ。

『お前ら人間は、どれだけの生き物を絶滅させてきた？この地球を我が物顔で席捲し、どれだけの生き物を隅に追いやり、絶滅寸前まで追い込んでいる？』

　それまでの穏やかさから一変、その口調はとても厳しいものへと変わっていた。

『いいか。自分達がする分には平気でするくせに、いざ自分達が絶滅に追いやられそうになると、「神様助けて下さい」か？図々しいにも程がある。私はお前ら人間を滅ぼそうとはしなかいかわりに、イオザドからお前らを守ったりもしない‥‥‥本来ならな』

　何も反論できなかった。確かに平穏に暮らしている時は気にもとめないくせに、いざ苦しくなると神頼みだなんて、確かに人間は自己中だ。