現代ファンタジー？

聞いてないよ？

　そんな経緯で、俺は七宝玉を六個まで集めた。

　話と違って、宝玉自体は全部三重県内にあった。しかも、結局仲間は現れず、俺一人でここまで集めた。日数も三日しか掛かっていない。　

　その間に聞き出せたこともわずかしかなかった。なぜなら貴重な七分間のほとんどは、この自称神様のくだらない話で費やされてしまうからだ。

　でもいい。次で七個目だ。
　その位置も、ここから電車で三駅位なのを、この機械は示している。
　これらを一つの袋にまとめて後はイオザドとかいう奴が現れるのを待つだけだ。

　そうだ。七個集めたら、イオザドを封印する前に願いを先に叶えてくれるんだろうか。それは聞いておきたかったな。

　そんな事を考えながら、俺はその機械が示す場所まで、とうとう来た。

　長かったな、なんてこんな時思うものなんだろうけど、俺は正直思った。

　短かったな‥‥‥