天職

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まさか、思ってもみなかった突然の内定。俺は喜びでいっぱいになった。 そして、あるアーティストの事を思い出した。夢を叶えたい人を応援するのが私の夢。 そうか。なら、俺は俺と同じ夢がない人の夢探しを手伝ってあげればいいんだ。夢を見つけてあげる事。そのお手伝い。それが俺の夢にすればいいんだ。 何かあっという間にしっくりときた。人生にとって大事な就職。それがこんなに納得できるならもう言う事はないな。 これまで夢が見つからずあんなに悩んでいたのがまるで夢だったように霧が晴れた。 俺だからこそできるはずだ。夢が無かった辛さが分かる。だからこそ、親身になれる。寄り添ってあげられる。 これが、これこそが俺の天職だったんだ! 緊張が少し和らいだせいか急にトイレに行きたくなった。遅いな高木さん。今、大丈夫かな? 部屋を出てトイレに向かおうとしたとき、聞き覚えのある声が耳に入ってきた。
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