天職

3/3
前へ
/13ページ
次へ
その声の主は高木さんだった。 どうやら誰かと真剣に話し込んでいる様子だった。会話の内容が気になり聞き耳を立てた。 「チッ上手く言いくるめろよ!人手足りなくて困ってんだからよ!お前あとノルマどんだけ残ってると思ってんだ!死ぬ気で勧誘しろよ!」 えっ、えぇーっ? 超絶ブラックやん……。 ってか、あのテスト必ずこうなるように仕向けられてるのかよ。ってか普通に考えて今日の今日で採用って確かにおかしいよな。 この職業が俺の天職だって? ……いや。転職だな。 〈完〉
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加