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『テスト開始』
おぉ。すげぇ。
空間に文字が浮かび上がると同時に女性の声
と共にマンガのキャラクターっぽい女の子の姿も浮かび上がった。
「こんにちは。私は夢見る夢子。これからあなたがテストを受ける為のサポートを行います。10000の問に頑張って答えてね」
にこやかに話す女の子に対して俺は心の中でツッコミを入れた。いやいや、10000って。どんだけ聞いてくんだよ。
俺は愛想笑いで対応した。
「うん。頑張るよ」
すると、ブブーっと安っぽいハズレのブザーが鳴る。
「な、何だよ?」
女の子の横に模範解答と書かれた文字が浮かび上がる。
模範解答例『100の問ちゃうんかい』
分かるかそんなもん!
おい!何だこのふざけたテストは。
こんなんで何が分かるんだよ!
ってか適性試験に模範とかあるのかよ!
女の子の隣にさらに表示される。
−印象
−対応力
−コミュニケーション能力
−ツッコミ力
いやいや、めちゃくちゃ減点されてるじゃねぇか。なんだよツッコミ力って!俺、芸人なれると思ってねーし。
……よし、分かった。やってやるよ。待ってろ!俺の天職。
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