100㌫、悪人なんです!

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100㌫、悪人なんです!

<大黒麻衣様  ・・・ごめんなさい。僕忙しいので急に来られたって困ります。  ぜったいにやめてください。お願いです!                                日下健>  ポストに背を向けたら、目の前に知らない三人の男子。全員私服だけど、たぶん高校生。僕より年上・・・  あまり関わりたくない人たち・・・  髪、金髪に染めたり、派手なシャツ。  ジーッと見られた。見られるようなイケメンじゃないけど・・・  「手紙出そうってしたらな。お前がいて待たされた」  金髪の人に言われた。  「急いでたんだ。ボケッ」  「あやまらんか」  ほかのふたりが続ける。  「すみません」  頭下げて離れようってしたら、金髪の人に腕つかまれた。  「アホか」  「ワルイことしたら、慰謝料払わんか」  「ボケッ」     金髪の人が顔近づけてくる。煙草の臭い・・・  すぐに・・・  煙草の臭い消えた・・・  僕から離れたところ。一年上の月影サキ先輩に襟首つかまれてる。  「あたしさ」  梅花高校(めいかこうこう)のブレザーの制服。  少し肉付きのいい太腿がぜんぶ見える超ミニのスカート。黒のハイソックスと真っ白な脚。いつも見とれちゃう。  ショートカットにつり上がった大きな目。笑顔がステキな美人。  でもほかの人は、先輩が笑ったときが一番こわいって言ってる。  いま、先輩、ニッコリ笑ってる。  「ダーリンの体、ほかのヤツがさわるのイヤなんだ」  三人の男子の顔、真っ青。恐怖に引きつってる。
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