25人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
100㌫、悪人なんです!
<大黒麻衣様
・・・ごめんなさい。僕忙しいので急に来られたって困ります。
ぜったいにやめてください。お願いです!
日下健>
ポストに背を向けたら、目の前に知らない三人の男子。全員私服だけど、たぶん高校生。僕より年上・・・
あまり関わりたくない人たち・・・
髪、金髪に染めたり、派手なシャツ。
ジーッと見られた。見られるようなイケメンじゃないけど・・・
「手紙出そうってしたらな。お前がいて待たされた」
金髪の人に言われた。
「急いでたんだ。ボケッ」
「あやまらんか」
ほかのふたりが続ける。
「すみません」
頭下げて離れようってしたら、金髪の人に腕つかまれた。
「アホか」
「ワルイことしたら、慰謝料払わんか」
「ボケッ」
金髪の人が顔近づけてくる。煙草の臭い・・・
すぐに・・・
煙草の臭い消えた・・・
僕から離れたところ。一年上の月影サキ先輩に襟首つかまれてる。
「あたしさ」
梅花高校のブレザーの制服。
少し肉付きのいい太腿がぜんぶ見える超ミニのスカート。黒のハイソックスと真っ白な脚。いつも見とれちゃう。
ショートカットにつり上がった大きな目。笑顔がステキな美人。
でもほかの人は、先輩が笑ったときが一番こわいって言ってる。
いま、先輩、ニッコリ笑ってる。
「ダーリンの体、ほかのヤツがさわるのイヤなんだ」
三人の男子の顔、真っ青。恐怖に引きつってる。
最初のコメントを投稿しよう!