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エピローグ__0
あの日から7年。
今日は息子の科挙の試験日だ。
「母さん。」
息子が家を出る前に私に話しかけた。
「どうしたの?」
「今日不思議な夢を見たんだ。僕が何故か庭の桜の木の前にいるんだ。そしたら桃色の体で頭に花冠をつけた虎が『頑張れ。』って言ってくれたんだ。何故か懐かしいかんじがしたよ。」
私はその話を聞き涙を流した。
息子が不思議そうに涙を拭いてくれた。
そして息子に伝える。
「それはあなたのお父さんが応援してくれてたのよ。」
彼に贈った造花のアネモネの花冠
花言葉は
”あなたを信じて待つ”
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