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私、李徴は昔から学問において優秀で大人になるとすぐに官職のくらいについた。
だが
しばらくすると上の位のものに従うことが嫌となり、私は詩人としての道を歩むことを
決意した。俗悪な大官に屈するよりは詩家としての名を死後100年残そうとおもったので ある。
しかしその詩が売れることはなかった。
その時支えてくれたのは私の妻と子だった。
売れずともずっとそばにいてくれた彼女を
私は大事にしたいと思った。
だが日を追うごとに生活は苦しくなる
私は最愛の人の生活のため再び地方の官職の地位へとついた。これは半ば詩業に絶望し
たためでもあった。
だがそこで見たのはかつての同僚が高位に進んでいる姿だった
自尊心の高い私は発狂し、逃げ出した。
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